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Happy Unbirthday Songs

hokkaido→tokyo/tsukuba→moscow

一人で潜ること

 

このところ、大学関係の書類手続きや、知人との約束、授業で指定された教科書を探し回る旅に追われて、ほぼ毎日、モスクワの中心部へ通っていた。急に寒くなって風邪気味だったけれど、それでもやるべきことは次から次へと降ってきた。私は少し無理をして、できるだけ明るく振る舞っていた。

 

毎日のロシア語の授業は充実した内容で、クラスメートたちは優しくて、居住環境はそれなりに整っていて。今、私が置かれているのはそういう環境だ。

 

でも今朝の私は、「それだけじゃだめだ!」と強く強く思った。

 

なんかこう、「飢え」のようなものがないのである。

「このひとには敵わない」というような、鮮烈な出会いがないから、「こんなふうになりたい!」という欲望がない。

そもそも、そんな鮮烈さに出会うための行動を、私自身が、ぜんぜんぜんぜん、起こせていない。

 

与えられた課題をこなすことは、誰でも、がんばればできる。

せっかくロシアに来たのだから、せっかく日本を離れたのだから、私は、今ここでしか見れないものを見て、感じて、それを形に残さなければいけない。それは、誰かに与えられたものだけをやっていたらできない。

 

そのことにいったい何の意味があるんだろう?何に役立つんだろう?なんてことを、この数日、ずっとぐだぐだと考えていて、結局、風邪を言い訳にさぼっていた。

 

別に意味はないかもだけど!でも動かなきゃ。そして、本当の瞬間は、きっと、一人っきりで対峙するものだ。一人で潜る時間、それが今朝の私が欲していたものだ。一人っきりで潜ったときに、聞こえてくる歌や声がある。その先に、きっと誰かに会える。

 

何の根拠もないけれど、明日は、思いっきり自分を遊ばせたほうが良い気がする。